俺のツバ!season2

バイク、クルマ、バンド、その他日常

泥沼のカブ

もはや泥沼である

 

ダートなんて甘いもんじゃなく肩まで浸かりそうな泥沼だ

 

最初はフラットのつもりで突入した道

気がつけば山あり谷ありモハマドアリの状態で最早後戻りは出来ない

 

ノーマルC50カブを譲ってもらったまでは良かった

 

流石に50ccのまま乗ろうとは思っていなかった

 

お金を掛けずにとノーマルヘッド対応の88ccボアアップシリンダーとピストンを購入して取り付けたところもギリギリセーフゾーンだったはずなのだ

 

ここで事態が動く

 

知り合いからヘッドを貰ってしまったのである

 

詳細不明のヘッドはノーマルヘッド対応ピストンでも明らかに高圧縮でなおかつハイカムが入っているのかやたら回りまくる代物だった

 

ついでにPC20の中華コピー品キャブを貰ったところで急展開である

 

まずマニホールド探しから始まる

 

偶然アップガレージでジャンク箱の中からモンキー用のマニホールドを見つけた

 

確か300円ぐらい

 

カブの場合エアクリーナーが前方向にあるため、キャブレターも前を向いてる

 

ヘッドのタペットカバーを交わすためにマニホールドが高くなってるからモンキー用のマニホールドだと後ろに向けて付けないといけない

 

そうなるとカブのフレームに当たるからマニホールドに角度をつけるスペーサーをかまして横にずらしてキャブを付ける事になるわけだ

 

当然レッグシールドは付かないので外すかキャブの部分を切り取って付けるかの二択になる

 

上手くセッティングが出ずにキャブレターとマニホールドを数個、中華CDIも数個買い、組み合わせて試行錯誤していた

 

この時点で気がついたのである

 

『俺、沼にいる』

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これはマズいと思い今度はレッグシールドをつけた一見ノーマルキャンプ仕様に傾いていく事になる

 

言い忘れたけど、ここまでに当然マフラーも替えてるし、キャリア関連や細かなパーツも買いまくっていた

 

落ち着いた仕様としては、ミニモト製ノーマルヘッド対応ボアアップキット、クリッピングポイント製ノーマルエアクリーナー対応PZ19キャブ&マニホールド、中華製CDIであった

 

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この仕様で岩手まで行ったし、かなり活躍しててこのままで行こうと思ってたところで先日のスタッドボルト破損である

 

ノーマルヘッドに戻す事も考えたが、並べて見ると明らかにポート形状が小さくて不安になった

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ヘッドが治るまで待てば良かったのだが、4月にキャンプ場を予約してた事を思い出しとりあえず走れる状態にしないとと、ボアアップキットと同じミニモト製ヘッドへとたどり着いたのである

 

有名メーカーのヘッドも考えましたが、値段を見ると全身全ての関節が逆に曲がり毛穴から全血液が流出してしまったのでミニモト製

 

まあ個体のブレはあるだろうが、修復パーツも出てるので決めました

 

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開封の儀

 

この後ミニモト製のヘッド付きボアアップキットの凄いところは、キタコの虎の巻が付いてるところ

 

ちなみにヘッド無しのボアアップキットはカラーの説明書が付いてた気がします

 

ってか虎の巻、腰上編腰下編両方持ってますが…

 

中々のチート案件ですが、こう言ったところが憎めないです

 

やるなミニモト

 

ちなみに横型エンジンは私が高校生の時にボアアップしても成功したので入門としてはオススメです

 

当時は説明書があったか分かりませんが、ここまで詳しくなく、ネットも無い時代に頑張ったなと思ったりしてます

 

もちろん上死点合わさないでバラしたりして苦戦はしましたけど

 

キット内容はヘッド、シリンダー、ピストン、ピストンリング、ピストンピン、カムシャフト、ロッカーアーム、ロッカーアームピン、各種ガスケット、原付二種用ステッカーです

 

ヘッドはバルブ組み込み済みでした

 

最初はノーマルヘッド用のピストンでヘッドだけ変えようと思って挑んだのですが、ここまでバラしてまた付け替えるのも面倒なのでピストンも変えました

 

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ノーマルヘッドでこのピストン使ったら確実にバルブに当たります

 

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この後作業に没頭して写真は無いですが、とりあえずサークリップの取り付けに手間取ったぐらいで、難なく取り付け完了でございます

 

そうそう、最初はヘッドとピストンだけ買おうと思ってたのですが、セットの方がシリンダーも付いてるし割安感があったのでそちらにしました

 

すでに4000キロほど走ってるので、何かあったら変えられるしと予備としてシリンダー持ってるのは安心ですよね

 

とりあえず近所を一周してきましたが、慣らしで回せないので暫くは我慢の走りになると思います

 

ってか慣らし後のセッティングめんどくせぇとか思ったりしてますけど

 

特に指定の記載は無かったですが、多分ハイオクじゃないとピストン溶けるかもしれません

 

元々詳細不明のヘッドが無駄に高圧縮でしたので既にハイオク入れてるので問題無いでしょう

 

ところでミニモト製のヘッドのカタカナ刻印はちょっと笑ってしまいました

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シリンダーはアルファベットなのに…

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ほんと憎めないぜミニモト!

 

つうわけで、なんだかんだで金かけないで楽しむつもりがクロスカブ買えるぐらい金使ってる気がするお話でした

 

雑誌などで見る本当の沼に頭まで浸かってる人はウン百万使ってるのでそれに比べればまだまだ首が出てるだけマシでしょうか…