ラーメンを食べる修行

「空きっ腹だと悪酔するから呑み行く前にラーメン食べてから行こうか」

そう言うと彼は自慢のEP71スターレットソレイユで迎えにきた

ディーゼル用5速MTを積んで何処を走るつもりなのか分からないが足回りをラリー仕様にしたスターレットだ

のちに内装が無くなるまで大して時間は掛からなかったのだが、なぜ彼が突き進んでいったのかは未だ不明だ

ドロップハンドルの自転車でGSの面接に登場した彼は高身長で地味で暗めの大学生青年だったはずなのだが、数年後にはバイクとクルマにどっぷり浸かって人生が変わってしまったのを目の当たりにしてとても怖くなったと記憶している

環七ラーメン全盛期、いわゆる背脂チャッチャ系ラーメンで、チャッチャのリズムを完全に無視してどんぶりまで脂まみれなラーメンを食べた

当時あまり無かった度を越したコッテリラーメンを食べた事で内臓が対応出来ずにその後の飲み会を辞退した

おかげでその後暫くラーメン恐怖症になり、食べる時は出来るだけあっさりしたラーメンを選択するようになった

ところでスターレットの彼だが、最初はバイクには全く興味が無かったのに夜間勤務の大学生達（モータースポーツサークル在籍）にそそのかされて、2輪免許を取りCRM250を買って今から考えてもハードなバイク人生を送り始めた

バイト先にはかなり雰囲気のあるワイルドな大学生が居いたのですが、後に有名バイク雑誌の編集者になったと聞いて納得した

その彼にスターレットの彼が憧れていた話しはまた別の機会に

月日は流れ、ラーメンブームが始まった

先のエピソードのおかげであまり好きでは無かったラーメンをなんとなく、徐々に嗜むようになってきた

きっかけは家系ラーメン

仲のいいバンド関係の人が家系愛好者でその人の影響でラーメンを食べ始めた

最初は家系のみを食べていたが、イレギュラーに訪れた地で家系だけをピンポイントで絞る労力に力尽きてしまいその他のラーメンにも手を出してしまった

そうなるとラーメンの怖いところは各地にある御当地ラーメンである

そして今話題の町中華など

インターネットの発達で現地でラーメン店検索が始まるのである

今は落ち着いた感はあるのだが、iPhoneを入手した頃から自分の中でラーメンブームがマックスになったのもあってラー写ギャラリーが出来てしまうほど食べた

最近はもうあまり画像は撮らないが、あのコレクションの意味を聞かれたら今でも困るレベルである

ラーメン道は家系から入ったので自分ルールでは初入店時は必ずデフォルト（お好みは全てお店任せ）で事は今でも決めている

しかし、40歳を過ぎてラーメン行脚で辛いのは量になってくるのである

先程デフォルトで頼むと言っていたが、二郎系と言われる店は基本的に量が多くて食べきれない可能性がある

もしかしたら若ければイケるのかも知れないが、流石に老体には厳しいので量だけは減らしてもらう事が多くなった

なので日高屋で貰う大盛り無料券はほぼゴミになるのである

日高屋の大盛り無料券、昔は大盛りor味玉だった気がしたんだけど、今は違うっぽいですね

そして最近襲ってきたのが脂の副作用である

おそらく動物性脂が合わなくなってきた

勝手に肉体改造された感じがする

とにかく動物性脂を摂取するとお腹が痛くなるのだ

天敵は豚骨ベースのラーメンである

100%の確率でお腹が下るのだ

インターネットの発達でラーメン店付近のトイレ検索が始まるのである

命がけである

いくら40歳を過ぎて羞恥心が目減りしてるとは言え、街中で漏らすのはドラマチック過ぎるのでトイレの場所は確認しておきたい

もちろん保険をかけて2箇所以上は押さえておきたいところだ

そんな保険を掛けて今日食べたラーメンはこちら

最近よく行く門仲の弁慶

牛若丸もびっくりな背脂プシャー系

そしていまトイレに篭ってこのブログ書いている

何が言いたいのか

それはトイレットペーパー買い占めは俺がラーメンが食べられなくなるのでやめてくださいって話しです

以上