純正流用(オイルポンプ編)
前回の記事、全く本質に触れて無かったので反省しています
いま反省をしていると申し上げましたが、反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思いますが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない。というご指摘は、私自身の問題だと反省をしております
と、まあご存知の通り全然反省してないわけですが、今回はカブ(C50)の作業を書こうと思います
カブを触るにあたって、色々なサイトやYouTube、諸先輩方の個人ブログを参考にさせて頂いたので、私も参考にされるような記事にしたいと思ってます(今のところ)
早速ですが、カブのオイルポンプ交換
たどり着くまでにはクラッチを外さないといけません
まずはオイルを抜きましょう
抜かないで作業すると確実に大家さんに怒られます
まあこれをチャレンジする人は流石に分かってらっしゃるとは思いますけど、一応書いとかないとこれを読んだうっかりさんがバチクソクレーム入れてくるとも限らないので記しときます
1L弱でもオイルこぼしたら結構な惨事になると思いますので
あと、自己責任でよろしくお願いします
自身のない方はバイク屋さんに任せた方がいいです
実際私も若い時は何度も失敗しました
失敗の真骨頂はアドレスV100のクランクシャフトに付いてるプーリーセンターナットが逆ネジとは知らずにネジ切った時ですかね
血の気が引きますわ
そうです。無駄話が多いですな。
先に進みます。
オイルを抜いたらステップとサイドスタンドを取りましょう
ステップとサイドスタンドは一体です
私は左側に倒して壁に支えて作業しました
もちろん燃料コックもオフにしといた方がいいです
クランクケースカバーのネジを外します
場所によってネジの長さが違うので憶えて置いてください
ネジが全部外れたらカバーを外します
おっと、キックも外さないとダメっすよ
多分ガスケットが固着してるのでプラハンで叩かないと外れないかもしれません
ちなみに私はこの時点で前記したステップを外して無かったので往生しました
あとクランクケースカバー外した時には残ったオイルが漏れるかもしれないので受け皿は下に置いといた方がいいです
ご対面
クラッチは右側の丸いやつです(分かるか)
赤丸のネジを緩めますが、他の方のブログを見ると舐めてる人が多いです
オイルまみれですし、舐めがちですかね
そんな訳で私は第一印象からショックドライバーに決めてました
よろしくお願いします
前に持ってたのを無くしちゃってて、アストロに行った時に安売りしてたのでうっかり買っちゃってたんですけど役に立ちました
スリムタイプで安売りで1000円ぐらいでしたかね
ビスが外れたらカバーを取るわけですが、私のは固着しててなかなか取れませんでした
ちなみにマイナスドライバーねじ込んで取りました
手がオイルまみれですので写真が無くて恐縮ですが、外すと4箇所が凹んだカギ型のセンターナットが出てきます
奥のワッシャーの爪が1箇所折り曲げてあるので鋭利な道具で起こしてあげましょう
ちなみにマニュアルにはマイナスドライバー等でと書いてありましたが、手持ちのマイナスでは入らなかったので千枚通しで起こしました
そんで専用工具の登場です
これはホンダ純正の昔買ったやつで、結構いいお値段した気がしますが、今はアストロとかモノタロウ辺りでも安く買えると思います
他のは知りませんがこれは差し込みは1/2です
回す時に固定するや〜つ
スクーターのプーリー外す時にも使えるやつです
私は面倒だったので電動インパクトで回すチートを使いました…
ただ、閉めるときはこれを使います
オイルポンプの登場でございます
オイルポンプのビスも舐めそうなのでショックドライバーを使いました
3箇所で留まってます
タイカブ用とノーマルの比較
厚みが違います
そんでプライマリードリブンギヤも交換します
ドリブンギヤはサークリップで溜まってるだけですが、私の持ってるプライヤーと相性が悪く少し苦戦しました
4速カブ用(詳細不明ですが純正品で出ます)厚みが格段に違く、持った感じでも重さの違いがわかります
ただ、薄くなったので耐久性は少し不安ですが
画像はやたらスポットライトが当たってドラマチックな感じですが、夜に作業してるのでヘッドランプの光りです
キャンプ用に買ったんですけど、薄暗いところで作業するには便利なアイテムです
せっかくクランクケースカバーを外したので、オイルフィルターも交換or清掃しときましょう
18000kmほど走行してますが、多少のゴミが付着してるだけでした
あとはキックのオイルシールも変えました
カブでオイルが滲む場合、最初にここのオイルシールを疑うのが基本みたいです
予想外に時間が掛かったのがガスケット剥がしですかね
オイルが溜まるところなので念入りに剥がしてオイルストーンで磨きました
漏れたらまた面倒ですからね
クラッチはキタコ製です
ノーマルプラスアルファぐらいの強化っぽいので選びました
これで滑ったら武川製に替えようと思ってます
逆の手順で組み立てて完成です
注意点はクラッチのセンターナットを留める時のワッシャーの順番ぐらいですかね
あとはカバーを嵌める時のクラッチの部品の順番でしょうか
キタコのクラッチは組み上がった状態で来るので中にオイルが差さってるか分かりませんでしたが、バラすのも面倒なので組み上がった後、オイルを入れてシフトペダルを踏みながら何度かキックしてみました
正解なのかは分かりませんけど
オイルポンプを大容量にする事でオリフィスを拡大するのが定番みたいなんですが、これには色々な意見があり、ちょっとした論争みたくなってるようです
ボアアップキットメーカーは拡大推奨みたいですが、そもそも110でも純正で1ミリだったりするので拡大する必要は無いと言う人もいます
一度拡大すると戻せないので私はとりあえず現状のままです
拡大するとクランクにオイルが回らないとか、油圧の問題とか、ヘッドから取るオイルクーラー取り付け前提とか色々とあります
しばらく乗ってカムに回って無さそうなら1.2ぐらいに拡大しようかなとは思ってますけど
強化クラッチはキックでも滑らなくなりました
繋がりもノーマルに近い気がします
軽量ドリブンはレスポンスがかなり良くなります
ただトルクは無くなるかも知れません
荷物を積んで走ってないので何とも言えませんけど
しかしインターネットのおかげで純正流用や他車流用のノウハウが簡単に手に入って本当に良い時代だなと思ってしまいます
いや、私からすると良い時代なだけで先駆者たちはトライ&エラーを繰り返してやっと見つけた物を一瞬で拡散されてしまう怖いところもあります
ここに載せている純正部品の品番もインターネットで探せば簡単に辿り着けると思います
わざわざ部品番号を載せてないのは、先駆者達の苦労も知ってるので、そのくらい自分で調べて欲しいのが自分のスタンスになります
(とか言いながら品番載せてるブログは重宝しちゃいますけど…)
次回に続く